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こだわりの快適カット

長年トリマーをしてきてトリミングに対する考えが変わった。
(こだわりについては→ 「トリミングへのこだわり」 )

そして、カットへのこだわりもかなり変わった。

ショップで働いていた若かりし頃は、次から次へとスピーディに1日何頭
もトリミングできるトリマーを目指していた。
そして、飼い主さんのどんな要望のカットスタイルにも応えられるトリマー
がプロだと思っていた。

でも、そこには「犬」のことは何も考えていなかった。
自分のトリミング技術を向上させることばかり。。。
「犬のきもち」や「犬の立場」を考えてトリマーではなかった。
もちろん、トリミング技術や知識は必要だけど、それだけではプロ
とは言えないと思う。

どの分野でも極めたプロフェッショナルたちが声をそろえて言って
いることがある。
「技術や知識がいくら付いたからと言ってもそこに「心(キモチ)」
ないと真のプロとは言えない」

その通りだと思う。そこに「心」がないといけない。

若い頃は自分の技術こととばかりで「犬」に対する「心(きもち)」
なかったと思う。

犬は人間よりも年を取るスピードが速く寿命が短い。
人間よりも寿命が短いからこそ健康で快適な生活が送れるトリミング
をトリマーはしてあげるべきなのではないか…
飼い主さんの見た目重視の自己満足なカットスタイルよりも、愛犬が
いかに快適で気持ちよく過ごすことができるかと「犬」の立場になって
考えたカットスタイルにするべきなのではないか…
と、カットスタイルにこだわりを持つようになりました。

飼い主さんがおしゃれなファッション性の高いカットスタイルを要望しても
そのカットスタイルが愛犬にとって快適で過ごしやすいのか愛犬の立場
に立って考えてもらいます。
そして、そのおしゃれなカットスタイルを次回のトリミングまで飼い主さん
がお手入れをして持続することができるのかどうかも考えてもらいます。
飼い主さんがお手入れをしやすいカットというのも、愛犬にとって快適に
過ごせるかの重要なポイントですからね。

トリミング前のカウンセリングでどんなカットスタイルにするか飼い主さん
と相談しますが、飼い主さんは愛犬のことを考えているようで本当に愛犬
の立場に立って考えていないことがわかったりします。

トリマーも飼い主さんも愛犬の立場に立って考えましょう。


さて、今回こだわった快適なカットスタイルとは…


ミニチュア・シュナウザーのお客様です。
最近は、シュナウザーもおしゃれでファッション性の高いカットスタイル
が流行っているようです。

北海道の冬は雪が降り積もります。
冬の散歩は雪道を歩きます。
大抵の犬は雪が好きで、雪が少ないところよりも雪が深く積もっている
場所を好んで選び歩きたいようです。
雪山の中に勢いよく飛び込み喜んで走り回っている犬を何度も見ます。

ところが、この雪が犬の被毛には曲者でして…
手足やお腹などの被毛に大きな雪玉ができてしまうのです。
被毛についた雪玉を放置してしまうととんでもないことになります。
毎回、散歩の度にお湯で雪玉をかし、しっかりとドライングしなければ
ならないので、飼い主さんの手間は相当かかります。
その手間が面倒くさいといっていい加減な手入れをすると、恐ろしい
ほどのもつれや毛玉ができてしまうのです。

雪玉はどの犬種にも付くわけではなく、雪の中で仕事をする犬種や
野生の被毛に近い犬種などは、長毛種であっても雪玉が付かない
被毛の構造になっています。

シュナウザーは、雪玉が付いてしまう被毛です。
こちら老夫婦の愛犬シュナウザーのアズキくんは散歩でないとトイレ
をしないようで、猛吹雪でも必ず外に行くそうです。
吹雪の中歩いても雪玉が付かないように、お手入れしやすいように
冬でもかなり短くカットします。
特に雪玉が付きやすい手足の被毛とお腹の被毛は短くカットしました。
快適カットのあずき


こちらのお宅のシュナウザーもやはり散歩で雪玉ができてお手入れ
が大変とのことで、手足とお腹の被毛を短くカットしました。
アレルギー性の皮膚病を患っているため、普段からシャンプーして
清潔を維持しなければならないので、飼い主さんがシャンプーなど
お手入れしやすい短さにカットしました。
快適カットのミック


プードルも雪玉ができてしまう犬種です。
雪玉が付くとクルクル巻き毛の被毛と絡みあって頑丈で取れにくい
状態の雪玉になってしまいます。
定期的にトリミングするトイ・プードルの福ちゃんですが、今回は体の
あちこちに大きな毛玉がありました。
飼い主さんの話によると、子どもさんが福ちゃんと雪の中で遊んでい
たそうなのです。。。
雪玉が付いてもその後のケアをあまりしていなかったようで…
トリミングは毛玉取りで時間がかなりかってしまいました。

北海道はこれからもまだ雪が降る土地なので、雪玉が付きにくいよう
お手入れしやすいようにと、いつもより短くカットしました。
福ちゃんも雪玉ができやすい手足の被毛を短くカットしました。
快適カットの福ちゃん
北海道の愛犬たちは雪が降る冬になると、雪玉対策で被毛を短くカット
する傾向があります。


シュナウザーは、口の周りの被毛をヒゲのように伸ばし、手足の被毛は
ふんわりと長めにするというのがカットの特徴ですが、雪国である北海道
ではそのスタイルを飼い主さんが維持するのは難しいでしょう。
毎日しっかりとお手入れできる環境であればいいのですが、ほとんどの
飼い主さんはそこまで手間をかけてのお手入れは無理でしょう。

プードルは様々なカットスタイルが楽しめる犬種ですが、果たしてそのカット
スタイルを飼い主さんがお手入れで維持できるのでしょうか?

もちろん、その犬種の特徴を活かした魅力あるカットをするのがトリマー
ですが、みなさんの愛犬はショードッグではありません。
まず優先するべきことは、愛犬が快適に生活できる家庭犬としての
快適カットをしてあげるべきなのではないでしょうか。

前回の記事で紹介したプードルの小豆ちゃんの飼い主さんから
「わんちゃんの代弁者ですね」
と言葉をいただきとてもうれしかったです。
これからも訪問トリミングで愛犬の立場になり、快適なカットにこだわった
「犬の代弁者」のトリマーとしてトリミングしていきます。


すべては愛犬のために。。。


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